石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

独立樹

K大に移って,市の西はずれの団地に住んだのだが,団地は段丘の高台にあり,周囲は農地で,播州平野の末端にあたる.
 
家がある高台から降りると畑が広がっていて,その中に一本だけ木が立っている.
 
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独立して立っているので目立つ.
近づいてみると,
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木の下にはお墓がある.いずれも古いものばかりだ.でもずっとこの地が開けてから長いこと経っているのだろう.
 
植物に弱くて木の名前を覚えていない.前に木の下に行った時,木の名前が書いてあったのだが忘れた.
 
お盆に家族で車で故郷に帰る時は,何時もこの木のそばの辺鄙な道を通って出発し,帰りはこの木を目印にして帰ったものだ.私共のように帰る場所もあやふやな流浪の身だと,それぞれの地で古い目印みたいなものがつい気になる.そう云えば,毎年新年には,近くの雌岡山(めっこやま)の山頂の神出神社に家族でお参りにも行っていた.