石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

思い出してホッとする

今年の4月末の連休に、半分仕事の下見で上さんと兵庫県のあさご付近を車で廻ったのだが、たまたま道沿いに看板を出をみつけ、あさご芸術の森美術館(http://www.city.asago.hyogo.jp/asagomuseum/)に寄ってみた。川奥のダムの下流側の広い敷地に美術館、彫…

研究室(居室)の新陳代謝

大学教員の有り難いところは研究室と称する居室が持てることだろう。若いうちは荷物が少なくて良いが、年をとってくると捨てない限り荷物が増えてきて、身動きがとり難く、探し物が増えて効率が良くない。まあ、年配の教員でも片付いている人は何時でも片付…

『新薬スタチンの発見』

遠藤章氏がラスカー賞を受賞した記事がきっかけで、Wikipediaに出ていた、ウオールストリートジャーナルのLandersの記事、一方の当事者のBrown & Goldsteinの専門誌Atherosclerosisの記事、遠藤氏の表題の解説本(岩波科学ライブラリー)を読んだ。コレステ…

事故米

「天網恢恢疎にして洩らさず」とは云うが、今回の三笠フーズ等の事故米の件を見ていて、結局はこのような大騒ぎになることなのに、多くの人達が関りながら全国に拡がってしまった事態は残念だ。何処まで知っていて不正を行い、見ぬふりをしたのかまだよく分…

永瀬清子

30年近く昔の切り抜き帳の中から。永瀬清子(1906-1995)というのは岡山県赤磐郡出身の詩人。Webでいくつかの詩を読むといづれもサラッとしていながら、現実の自分と周囲とを鋭く批評している。この「ありがとうよ、にいさん」を読むと、30年経っても世の中…

SCOPUS

久しぶりにSCOPUS(Elsevierの論文検索サイト)を使ってみたら、古い論文はもちろん出てくるが、引用文献が1996年以降になっていた。以前使った時はそのように限っていなかったように思うが、Web of Knowledgeと足並みを揃えて過去12年にしたのは、以前にも書…

教育学部の先生

教育学部の先生方には2種類あるように思う*。一つは真の教育者というべき方々で、周囲の状況・人々に細かく心配りをして全体的な視野を持って判断して事を進められる。必要な場合には自ら先頭に立って全体をひっぱることができる。A大学に居た時に組合委員長…

基礎と応用

Earth Sci.のような応用科学をやっていると、つい眼先の対象物の面白さにかまけてしまうが、一般的には学問を大きく進歩させるには、より深い基礎力が必要だ。噂に聞いたのでは、TITのNakazawa先生は学部・修士では基礎学力の習得に大半の時間を使うよう指導…