石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

爆笑問題×橋本省二

昨日の爆笑問題×橋本省二はどうもかみあっていなかった。橋本氏は素粒子研究者でKEKに所属しておられる方で重さの起源に関連した仕事もしているようだが、その方面の素養は一般の人間にはなかなか理解できない。さすがの大田光もお手上げのような印象。先日…

Web of Science

Web of Science(Knowledge)を使って半年余り、日本のEarthscientistsのデータをその時々で少し記録していたのが、150余りになったのでプロットしてみた。対数プロットにすると論文数も引用数も正規分布に近くなる。もちろん、基のデータ自体かなりバイアスが…

魑魅魍魎度

居場所をよく変えると、その場所場所で常識になっていることが奇異に思えることがしばしばある。で、ある時、これって変じゃないかと思い、「魑魅魍魎度」を定義しようと思った。で、思いついたのは、魑魅魍魎度≡[(やること)-(云うこと)]/[2*(やること)]とい…

動きながら考える:動いた分だけ考える

当方、若い頃クラスの中で最も実験が下手で、おまけに体が動かないのが決定的な欠陥であることを自覚したことがあった。追い込まれた折、徹夜で分析をして明け方なんか将来のことを思って情けなくなっ足りして思ったのは、逆に言えば、体を動かした分だけ仕…

Kerry Sieh

今日のNatureのニュースに、Cal TechのKerry Siehがシンガポールの新しい研究所へ移ることが取上げられインタビューされていた。Siehは地震地質学でやや遠い専門だが、昔、太田陽子さんの記事で取上げられて印象に残っていた。現在50台半ば。シンガポールが…

指数関数的増加

授業の準備を考えていて、学問分野の歴史を考えると、どうしても大きな手法的変化に伴って科学知識体系がどのように変わってきたか、ということを話すことになる。それにしても、10年単位で見ると、文献の数がどんどん増えていっているように見える。丁度、…

部分と全体

「部分と全体」というと、昔Heisenbergの同名の本を何度も読んで結局十分判らないままに、当時の物理学の革命の状況が背景に描かれていて愛用(Not愛読)した記憶がある。後にK氏がこの本のことを取り上げておられ、直接量子力学の後継としてこの本の影響を…

ゲーム脳

飛行機の中で初めてインベーダーゲームにはまって、2時間余り続けたら、ボーとなってしまった。集中して遊んでいると他の意識が飛んでしまってそれだけになってしまう。前にテレビでゲームに集中する時の脳の状態を分析して、数学を考えるときとは全く異なる…

相手は何人?

ある高名な先生によると、研究者は論文を書くけど、一般には専門の論文を真面目に読む人は数名(ゼロということはめったにないらしい)から凄く有名論文でも数10~1000人程度。単行本は1万は出ないと採算が取れないらしいから、その道で生きるには万人を相手…