石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「研究室を選ぶチェックポイント」

たまたま見かけた「理系の女の生き方ガイド」(ブルーバックス:宇野・坂東著)がちょっと気になって覗いてみた。いろんなハンデイキャップがある中で生き延びるために前向きに戦うことが必要とされることが理解できると同時に、女性だけでなく一般的に参考…

研究の効率

教員ポストの人事があると,論文数や引用度がまず数値として出てくる.もちろん掲載誌のレベルや第一著者の有無や学生指導成果,外部資金獲得なども重要であるが.論文数は一般には理系の教授だと最低30編が目安だと聞いたことがある.もちろん少なくても重…

大学法人のH19年度業務実績評価

今朝の新聞に国立大法人のH19年度業務実績評価の記事が出ていた。詳細はわからないが、業務運営の改善・効率化、財務内容等4項目を5段階評価したとのこと。91法人のうち9割が3番目の「おおむね順調に進んでいる」評価以上で、北大、岡山大、豊橋科技大、熊大…

論文の寿命:分野別

これは分野別の論文の引用の減衰を1988年に日本から出された論文について示したもの。数学は寿命が長く、物理、生化学は短い。地球科学はややゆっくりで、特に大気科学は長寿命。各図には対象となった論文数がカッコで示してあるが,長寿命の数学・大気科学…

論文の寿命:Journal別

Web of Knowledgeが'1986以降'に伸びたので、少し遊んでみた。図はあるJournalに1988年に掲載された論文全体の引用数の年度変化を示したもので、Natureのように1-2年でピークに達した後急速に減衰するタイプのJournal(ApJ、GRLなども)から、3-5年でピー…

「高眼手低」

今年度のNobel物理学賞受賞の益川敏英さんがインタビューで若い人に伝えたい言葉として「高眼手低(眼高手低?)」と言っていた。普通は悪い意味だが、この場合は'狙いは高く着実なところから手をつけていく'という意味だそうで、実際研究を続けるにはこの指…

Web of Knowledgeの改訂

Web of Knowledgeが今日から内容が、1986年以降の発表文献を扱うようになったようだ。10年遡ったわけで、扱う情報が広がることは望ましいように思う。今迄、1996年以降の文献に限っていたのは特に意味はなくて、会社側の都合であったようだ。