石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

『益川博士のつぶやきカフェ』三省堂

図書館で見かけて借りた.全部で50のフレーズが見開きの解説とイラスト(藤塚尚子による)で述べられている.
いくつかを抜き出してみます.

共感できるフレーズ
・「麓から山を眺めて登頂ルートを考えているとき.それが僕にとっていちばん幸せな時間です.」
・「ロマンは仕事の原動力.」
・「いやいやしなければならないような仕事は,さっさとやめてしまいなさい.」
・「目標は間違っていたってかまわない.予測はたいがい外れるものです.」
・「『適当なウエイトで片付けていく仕事』に満足したとき,人は危うくなる.」
・「知っていることは,それほど重要なことではない.」
・「歩いて歩いて歩いて,歩きぬく.」
・「『1.5』学ぶ.」
・「やっぱり英語は話せたほうがいい.」

耳の痛いフレーズ
・「緊張感と,とことん向き合う.」
・「肯定のために,否定の作業を徹底して繰り返す」
・「思考の『攪拌効果』を生み出すデイスカッション.」
・「独創性のある業績は,「習作」というべき仕事をともなっている.」

オオ!と思ったフレーズ
・「野蛮人でいたい.」
・「ベートーベンの『月光』に,研究しているときの心の動きを感じます.」
・「僕たちは周回遅れの先頭を走っていた.」
・「本当におもしろいことは,その先にある.」
・「本をむさぼり読んでいるうちに,懸垂が30回できるようになってしまいました.」
・「賞を『与える側』と『受け取る側』は,あくまで対等.」

全体的に共感を持てるから紹介しているのですが,イラストも力が抜けていてとても雰囲気があっている.