石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

フェルメール展+四天王寺

今日は,高校の級友のMNさんから誘いがあって,大阪市立美術館で開催されているフェルメール展と近くの四天王寺を見て廻ることができた.11時前に天王寺駅で落ちあい,早目の食事.

フェルメール大阪展は2月16日から5月12日迄.最初の20日で10万人を突破のことで,人は多かったが鑑賞に不自由するほどではなかった.全部で8室を使い,前半の5室39点は同時代の17世紀オランダの画家の作品で,フェルメールの作品は最後の3部屋で各2点ずつ,合計6点配架されていた.17世紀中頃のオランダは80年戦争で独立を果たし,産業が興り海運も勢いがあった頃で,その余裕が絵画の隆盛の背景にあるようだった.

予め,展示されたフェルメールの6点をチェックして,青,赤,黄,白の特徴的な色が印象的に思ったのだが,同時代の他の画家の絵でも,この4色を印象的に使ったものが散見された(ヤン・ステーン等).この時代,オランダは染料の技術で優位だったと書いたものがあったのだが,その影響があったのかと思った.素人目には,フェルメールと他の画家とそんなに腕に違いがあるようには見えなかったのだけれど,「真珠の首飾りの少女」や,「マリアとマルタの家のキリスト」のような印象強い作品があるせいでフェルメールの名前が人口に膾炙したような気がした.
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市立美術館の前は西に面しておりすぐ下り坂になっており,上町台地の西端で上町断層が南北に走っている.その端を北に歩いて,河底池と茶臼山を見る.茶臼山は古戦場.2つ並んだ噴水が面白い.茶臼山はMNさんの話では樹木が鬱蒼としていたそうだが,昨年の台風で倒れてスカスカになったとのこと.頂上を経て北東へ,四天王寺に向かう.休息所で一休み.写真は茶臼山と河底池.風が強くて噴水の乱れが面白い.
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石鳥居,西門,西大門,春分の日秋分の日にはこの延長上に落日があるとのこと.伽藍(要費用)付近は西洋人のグループが8割位を占めている.回廊をぐるっと廻り,南側の中門の仁王様(赤と青)を見る.その後,五重塔が開いているので入って登ってみる.結構高かった(5階で25m位).金堂も中をぐるっと廻って見る.壁画.
写真は五重塔と金堂.
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その後,石舞台を見る.写真は亀池と石舞台と講堂.
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北側の蜂須賀桜2本を見る.
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次に北東奥に入って,極楽浄土の庭に行く.静かなお茶室のある広い庭で参観者は少ない.(別に費用がかかる).ここにも蜂須賀桜が咲いていてもう散り始め.お茶室の女性によると蜂須賀桜が散ると入れ替わりにソメイヨシノが咲くそうだ.写真は極楽浄土の庭の蜂須賀桜
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入口に戻り,四天王寺を出た処の台湾の小龍包の店で少し休み,別れて帰る.1日で1万7千歩余り,かなり疲れた.きっかけはフェルメール展だったけれど,近くで見たい処はないか,と聞かれて,日本で最古の寺院(A.D.593)の一つである四天王寺は,というのがきっかけ.MNさんは地元だから頻繁に来て,行事の映像をYoutubeにUploadしている.「3分間で早わかり! 四天王寺」と検索するだけで7本見つかった.