石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

耳学問の環境

昔,学生の時は周囲に関連分野の先生方も多く,またお客も多く,セミナーで新しい知識を耳学問することができた.その後就職した大学も地方の割にはお客が多くそこそこ耳学問はすることができた.3番目の地方大学は教養だったこともあり殆ど耳学問の機会はなく,情報をいかに集めるかに努力した.JGRから自分でとる必要があり,AGUに入会したらその週刊誌EOSは固体地球科学に関して質の良い記事が多く勉強になった.現在の大学へ移ると物質系はあまり強くはないがそこそこ人数もいるが,そのうち広いトピックの情報はインターネットが活用できるようになったこともあって耳学問しなくてもある程度暮らせるようになった.実際に研究する場合は耳学問は殆ど役に立たないのだが,当方のように広く浅く気付かれていない(かつおもしろい)トピックを見つけるには,情報を広く知りたかったのだが,長く過ごしてみると,なんとなく耳学問の環境になくてもやっていけるものではありました.