石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

最先端研究開発支援プログラム

政府主導の最先端研究開発支援プログラムは今年度補正予算総額2700億ということで,科研費の総額に近い額が30名の研究者に配分される(但し,5年間分).先週その審査結果が発表になったが,新聞の論調を見ても実績重視ということらしい.

所属別にみると,東大11名,阪大・京大・東北・慶応各2名,九大・東京女子医大・筑波・北大・東工大東レ・島津・日立・テキサス大・国情研・富士通各1,ということできわめて東大に偏っている.

年齢をざっと見ると(誤差±1年),45-49:8名,50-54:7名,55-59:7名,60-64:4名,65-69:3名,となっており,「これから3-5年間で世界をリードする」ということで比較的短い視野のプロジェクトであるようだ.もう少し長期で考えると平均年齢はもう5-10歳は若いことが期待されるのだろうが.

これだけ巨額だと,プログラムのマネージメントがたいへんそうだ.政権が替って見直しが云われているが,ある程度継続的に見るようにしないと当事者は困惑だろう.

それにしても科研費の平均の額の2-3桁大きな予算なので,コストパーフォーマンスの評価を厳密にして欲しいものだ.

余りに大きな額の研究費についての批判的なコメントを柳田充弘さんがブログで書いておられるのをみつけた.http://mitsuhiro.exblog.jp/d2009-09-11