石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

引退したら「きょうようきょういく」

今野浩著『工学部ヒラノ教授の事件簿』を入手して読んだ.
 
全体に,最初の『工学部ヒラノ教授』が理系教員がいかに頑張っているかという話に対して,この本では危ない部分がある話が多い.筆が立つので一気に読んだがイマイチである.あとがきを見ると,昨年3月に定年になり,その後この原稿は自宅で書いたとのこと.以前の本と比べてやや散漫な感じを受けたし,自己暴露の部分は危ない感じ.
 
面白かったのは,タイトルに書いた引用で,多湖輝先生が定年後を元気に送るために必要なこととして「きょうようきょういく」と云っているという部分.
 
私もさんざ係わった教養教育ではなく,「今日用事があって,今日行く処がある」というのが大切なそうだ.
 
自分の手帳の予定表はガラガラでかなり危ない.自分で用事,行き先を作らないことにはボケる一方.