神戸音楽コンクール、ピアノC部門本選
今日は午前、ハーバーホールであった、第18回KOBE国際音楽コンクール、ピアノC部門(大学、一般)本選を聴きに行った。自分では弾けないのに聴くのが好きなのだ。
このコンクールは阪神大震災をきっかけにして、復興支援の文化の育成を狙いとしているようだ。審査員は青柳いづみこ先生等、4名。ハーバーホールは神戸駅の近くの神戸産業振興センター3Fにあり、400人程度が入る。10分前に着いたら、調律師の方がピアノを整備しておられた。音響効果は良いようだ。
10時半から、一人持ち時間10分で、40人なので18時迄。私は午前の10人を聴かせてもらった。10分が経過したら打ち切りになる旨であったが、参加者は全員ほぼ10分で終わるよう曲をアレンジしていた。
10人聴いた印象は皆指は達者。巧いものだ。まあ、コンクール本選に出るくらいだから当たり前なのだろう。ただ、聴いた印象が、良いなと思わせるものと、ちょっとなと思わせるもの等、やはりかなり違いがある。
同じピアノを弾いているのに、音が跳ねてしまう人もいれば、抑えた音を出す人も居て、タッチの違いってこんなに違うものか、と思った。
また、なんとなく、音楽に対する取り組みの気持ちが伝わる人もいた。
我々だとちょうど学会発表みたいなものだろうか。ただ、学会発表だと内容の新規性・論理性が重要になるが、音楽の場合はまずは、作曲者の意図を演奏家がどのように考えて表現するか、ということなのでちょっと内容的には異なるのだろう。
参加者の出身(演奏とは関係ないですが)は、桐朋学園5名、大阪音大4名、東京音大・エリザベート音大・大阪教育大・同志社女子各3名等。全員日本人だが、アムステルダム音楽院修士卒やイタリアベスカーラ音楽院の方も参加しておられた。
審査結果は夕方、演奏終了後もう結果が発表されているはずだが、どうなっているものか、聴いた中でも印象に残る演奏があったので興味が持たれる。
PS 審査結果を見ると、入賞者7名は全員午後の2~4時に弾かれた方だった。たまたまなのか判らないが、次回は多人数の演奏を聴く時は真ん中へんを狙った方が良いものか。