石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

ふりかえり

KimuraGakuさんが本を出したとのことで、昨日三宮のジュンク堂へ行ったがまだ入っていなかった。Amazonでは一昨日発売になっていたが、昨日見たら品切れになっていた。Gakuさんなら面白いに決まっているので思い切って印刷しても大丈夫だろうに。

仕方なくEPコーナーを見たら、2008に出されたNohdaさんの『日本海はどう出来たか』ナカニシヤ出版があったので入手して付近のコーヒーショップで読んだ。Nohdaさんが仲間達と一貫してこのテーマに取り組んできたことが書かれている。Otofuji, Matsudaと組んでテントでサンプリングに廻った話や、カルテクのWasserburgの研究室へ出掛けて測定した話は面白かった。世界のトップの実験室の厳しさが描かれている。NohdaさんはKumamotoを定年になった後、台湾で仕事を継続しておられるとのこと。まあ、定年で区切りとしてこのようなものを書く気になられたものだろう。

最近、昨年定年になられたMOさんから研究史を振り返った文章を書いたとのことで読ませてもらった。良く纏まっていてまた、知らない側面が沢山書かれていて面白かった。文集の一部として印刷されるとのことだ。

私も2年前に定年になる時に小文を纏めたが、団塊の世代が定年を迎えて区切りとしてふりかえりを夫々の形で行っているということなのだろう。本を出される方もおられるし、文集にされる方、私的な文章として置いておく人、形は違っても、同じ時代を共有した人達がそれぞれどのように感じて過ごしていたのか、このようなふりかえりを読ませてもらう機会があることは有難い。