石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

京都市考古資料館訪問

昨日午後は、知人がボランティアの解説員をしている京都市考古資料館を訪ねてみた。

今出川堀川の西側にあるちょっと古ぼけた建物だが、建物自体が100年以上前のもので文化財指定になっているようだ。http://www.kyoto-arc.or.jp/museum/

入場は無料。1階でちょうど、伏見人形の特別展をやっていたが、常設展のある2階へ。ざっと、30×15m程度の面積に程よく展示がされている。
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2階では丁度お客と話終えたところだったようで、TMさんに資料の解説を聞かせてもらった。この考古資料館は別館に京都市内の発掘で得られた20万箱の資料を所有しており、その中から約1000点を選りすぐって展示しているとのこと。小中高の歴史教科書等に載る資料写真はここのものが多いそうだ。
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平安時代の土器の変遷を種類別に50年毎に展示したパネルや、縄文住居跡の再現、大型の甕、土器、瓦、サヌカイト等,実際に手に触ったり音を出したりすることができるオープン展示コーナー、最近発掘され唯一本物の織部焼、京都の1000年以上の歴史が含まれる土壌断面のレプリカ等、TMさんの解説だと時間を忘れて過ごすことができた。
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ボランティアに登録されるために、約50時間の講習・実習を受けられたとのことで、元々言語・哲学等の知識が豊富なTMさんにはそれらを生かす場面もあるようで、滞在中何人もの訪問者への解説・応答も熱のあるものだった。1日の来館者は平均100名程度のようだが、結構専門的な人も来られるそうで、同じ資料を繰り返し見に来る人もあるとのことだ。織部焼を見て目をむいて、「○○○万円で売ってくれませんか」と云う人も居るそうだ。

17時に閉館で、それからちょっと離れた行きつけの飲み屋で軽く一杯、といいながら時間を過ごしてしまい、結局予定より1時間近く遅く帰宅した。