石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

ふしぎな岬の物語

MNさんが余っているといって映画の券を下さったので、今日ミント神戸で「ふしぎな岬の物語」を見てきました。
 
実質2時間余りの映画で、吉永小百合の演じる柏木悦子(えっちゃん)を軸に、千葉県南西部にある明鐘岬の喫茶店を舞台とした人間模様の移り変わりを描いていますが飽きずに見ることができました。原作は森沢明夫「虹のある岬の物語」。
 
甥っ子を称する浩司(阿部寛)、会社員で途中で大阪へ左遷される谷さん(鶴瓶)、近所のトクさん、その娘ミドリ(竹内結子)、などが見守る中で、台風、火事、などの非日常を含めた生活を通じて人々の移ろいが描かれる。
 
吉永小百合は久し振りでかなり年とった印象だがまだおばあさん、というほどではない。母親を失くした女の子とお父さんがやってきた時、さびしくなった時には抱きしめて「大丈夫、大丈夫、大丈夫」とまじないをとなえると言って女の子を慰めていたが、最後の場面では浩司に抱きしめてもらって慰められていた。まあ、ほっこりします。
 
まだしばらく毎日朝10:50からの1日1回の上映が続くようで、今日は日曜だったこともあったのか、40-50名の観客で、ほぼ私と同じ世代が80%程度。
 
最後のあたりで海岸線の映像に数mの海岸段丘が映っていたが、関東大震災の時の隆起でできたものだろうか。衛星画像で見ると、砂泥互層がきれいだ。