石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

第九(ピアノ独奏)

一昨年,昨年と,年末に合唱付きの第九を聴きに行ったのだが,2回聴いてもういいか,と思って今年は切符を確保しなかった.

たまたま先週,来春の予定で松方ホールの案内を見ていたら,12月24日に若林顕さんのピアノで,ショパンエチュードと第九(ピアノ独奏)のプログラムが組まれているのを見て即,予約.今日聴きに行った.

垂水からJRで元町へ出て,そこから歩いて行く.少し早かったので,久しぶり(多分十数年ぶり)にモザイクに行ってみる.店は少し入れ替わっていたが,雰囲気はそのまま.トルコアイスの店があったのでアイスコーンを食べる.

松方ホールは600人位入る席の半分くらいが入っていた.24日なのでひょっとして若いカップルばかりか,と思ったりしたが,実際は2/3は50以上,平均年齢は結構高い.1430開場,15時から演奏会.

若林顕さんは今50過ぎ.今日のプログラムはショパンエチュード集全曲,ベートーヴェン第九第四楽章ピアノ独奏.

ショパンエチュード全部を通して聞いたことはなかったので聴けて良かった.当方が小さい時一時同居した従姉が主なエチュードの曲を練習をしていたので懐かしかった.でもあまり旋律に覚えのない,op.25,第5,6,7番辺りは,きれいな旋律で演奏もすばらしく良かった.

若林さん,前半のエチュードop.10より後半にだんだん調子が乗ってきた感じで,合計1時間40分近い独奏を徐々に盛り上げて弾き切ったのはさすが.

最初とベートーヴェンの前に2分程度ご本人がマイクを持って解説があり,リストはベートーヴェンの全交響曲のピアノ編曲をしているとのこと.殆ど音を変えずに編曲しているそうで,第九の第四楽章も忠実に編曲されている.

第九第四楽章ピアノ独奏も素晴らしい演奏だった.若林さんは結構汗かきのようで,演奏中,空いた片手で汗を拭いながら弾かれるのが,少し余裕も感じられ面白かった.

合唱付きの第九の場合は,聴き終えたら,今年が終わり師走の感じが強くしたものだが,今日のピアノ独奏だと終わってそういう感じが余りなかった.独奏だったからなのか,第四楽章だけだったためか,この違い不思議ではある.来年何か試せるとよいのだが(元気であれば).