石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

プチ旅行

夏もずっと家にいるのも飽きるので,3人で奈良県に出掛けた.初日は自然,2日目は歴史ということで,初日は大台ケ原へ車で上がってみた.

台風19号は九州の南西で1000㎞近く離れていたので一時でも天気が良くなることを期待したのだが,上がってみると風雨が強く,ビジターセンタを見学して,食堂で昼食をとっただけで降りてきた.車から見ると,大台ケ原の標高1500mを越えるところでは針葉樹が優勢だが,200mも標高が下がると広葉樹が優勢になるように見えた.

大台ケ原ビジターセンターの窓から.
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下って,不動窟鍾乳洞というのを覗いて見る.小規模だが奥行50m程度で内部では雨のせいか多量の水が流れていた.早々に宿に入ってゆっくりする.大滝ダム沿いにあって,対岸の露頭(付加帯)や稜線の高さが部屋から良く見えた.

夕方の虹.
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2日目は,奈良南部の遺跡等.まず,キトラ古墳高松塚古墳.いずれもB.C.700年頃で小型の墳墓.有名な壁画は模写だが四神の館という国立の施設でゆっくり見れた,キトラと高松塚の違いは,東西南北の壁画で四神像と日月像以外でキトラは獣頭人身十二支像であるのに高松塚は男女群像であること,形,等で天井の星座,四身像等,共通点が多い.両方とも二上山の溶結凝灰岩.

暑いが風があって,気持ち良い.
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次は,昨秋Mさんと見て印象的だった石舞台古墳.こちらは50年位古く規模が大きい(古墳はこの頃時間と共に規模が小さくなっていったとのこと).昼食は古代米の定食.

午後は奈良方面へ行く途中,酒船石と飛鳥寺に寄る.酒船石は昔,松本清張の考証を読んだことがあって是非見たかったのだが,ようやく見れた.恐らく現地の花崗閃緑岩.
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ここまでは石舞台古墳を除いて,人は閑散としていたが,午後後半に見た東大寺は凄い人出.小学校の修学旅行以来60年ぶり位に大仏を見る.入口の南大門にある,阿吽像は埃をかぶって白くなっているのが残念.暑くて氷.最後は薬師寺.こちらは駐車場もなく本当に閑散.国宝の東塔は改修中で時間が掛かっているらしい(分解するので新しい発見があるごとに研究者が入って調査するので10年近くかかるようだ).

ひとけの殆どない薬師寺本堂.
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16時頃現地を出て,18時過ぎに帰り着く.