四国遍路もの
夜寝る前にぼつぼつ読むのに,以前はボツボツ,ここんところ結構な頻度で,四国遍路関連ものを読んできた.
・高群逸枝 『お遍路』 厚生閣 歩いた直後に出したもの
・倉田珠巳 『だいたい四国八十八カ所』 本の雑誌社
・狭間秀夫 『後期高齢者四国遍路を歩いてみれば』 諷詠社
・横山良一 『発心・修行・菩提・涅槃』 角川
・月岡祐紀子 『平成娘巡礼記』 文春新書
最後のものは関連本であるが,ともかく10冊あまり.
2000年頃以降,世間的にお遍路に注目が行くようになり,書店も書き手があれば遍路ものを出せば外れはない,ということなのかも知れない.どの本も独自の情報が多く含まれていて読んでいて飽きない.でも読んでしみじみするものもあれば,単にそうなんだ,という本もある.やはり著者の姿勢のようなものを感じることができる.一番良かったのは,横山良一の本で,写真も文章も力が抜けていてこころにしみた.歩き遍路は,健康,時間,お金が揃った最高の贅沢だそうだ.自分が行くとなるとなかなか腰が上がらない.
PS ネットで四国遍路日記を検索すると,沢山のサイトがあって,其々が多数の写真を含んでおり,そちらの方が単行本よりも情報が多いものもある.出版された本とWebの情報と,これからの世の中でどのように継承されていくものか,なかなかイメージできないでいます.