石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

科研費データベース

存在は知っていたが,国立情報研のKAKEN-科学研究費補助金データベースを少し検索してみて,簡単にこれまでの研究課題別,研究者別の受領歴の詳細を見ることができることを知った.当方たいへん興味を持つテーマで受領されていて論文で見ないものだから全然知らなかった内容のものも見つけることができた.

自分の関係する分野で,業績の割にあまり獲得していない人も居れば,意外と受領額が大きい人も居る.個人情報ではあるが,公的資金のものだから公開するのは当然とは言え,自分の項目を見ると自覚している以上に詳細な情報を簡単に得ることができ,ちょっと当惑する.最近の審査は大型だと審査員数が多いので政治的な面はなくなっているようだが,以前の配分を見ると,何か学会の影響を感じる場合もある.

別分野で見ると,分子生物学や化学では基盤よりも特定研究のような大型のグループ研究の費用が多い分野もあるようだ.基盤だと当たる確率は25%程度だが,特定等では確率が高いのでそのような企画が継続して動いている分野は研究費を確保することが容易そうだ.私の関係の分野では特定研究のようなものは10年に1回(4-5年)程度しか通っていない.