予測性

自然科学では対象の変動を予測することは一つの理論的な目標であることを経済を齧っている若い人へ云ったら、経済学はそんなことないんじゃないか、と言われた。

まあ、天気予報一つとっても、3日以上先の予報はあてにならないことは身に沁みている。人間の行動については、一人でも「ああ云えば、こうやる。いや待てよ！」といった非線形の度合いがより強いから、その集合である社会経済の変化についてはさらに予測は難しいのだろう。

物理学では当然、予測可能性が理論の検証に使われる。

人間の行動は大脳が支配しており、その部分部分の研究は進んでいるだろうが、全体のシステムとしての応答がどのように決まるのか、なかなか難しそうだ。

ゴルゴ１３に、人の行動予測をするプログラムを作った科学者がゴルゴ13を窮地に陥れようとして、最後に敵対して敗れる話があったが、それはゴルゴ13に対した科学者が眼を読まれたためだった。こんなプログラム結構どこかで作っていたりして。