石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

部品の変化

広島に来ると、母が御世話になっている施設と家と病院を行ったり来たり。ヘルパーさんは居られるが、基本的に年長者の世界なので、自分がこれから辿る状況を勉強するにはこの上ない環境だ。

生物物理のYanagida先生が書いておられたが、人間を作っている部品の耐用年数は大体60年でそれをすぎると徐々にパーツが壊れて行く。確かに自分も60あたりから、あ、ここダメになって来た、という自覚がある。頭の主要な部分が身体より先に壊れると、ちょっと辛い。

毎回施設の食堂で夕食を摂るのだが、100歳を越える方も2人おられ、応答もちゃんとして、一人で部屋から歩いて出て来ておられ感心する。血色も良いし、穏やかな表情がとても良い。

長く腰が悪くてビッコをひいておられた方が、普通に歩かれていて手術で良くなったと聞いて医療技術が良くなって、部品が壊れても修復の道が開けていることを知る。

その一方で、倒れられて、部屋を出て病床に移られた方がお元気かどうか気になる。

施設によるのだろうが当方も昨年高齢者になったので、入居条件は満足している。身体が動くうちは今の生活を続けたいが、いつかは頭なり身体の部品が壊れて出来なくなる時が来る。何時、どんな形でかは分からないが、そのようなことを自覚するような年齢になった。