石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

寝不足

昨日は大学で文献pdfを集めた後、三宮へ寄ってTower Recordsで見ていたら、Cavalleria RusticanaのDVDを手頃な値段で売っていたので入手して帰って見たりした。意外と短いものであったが、舞台と野外とを組み合わせた作品でとても良かった。

それを歌っている、Placido DomingoYoutubeを探して聴いていると、間奏曲の部分をAve MariaとしてSisselと歌っているのを聴いていて涙が止まらなかった。稀にこうなることがある。その後旋律が頭の中を巡ってあまり寝れないで夜を過ごした。

元々オペラはサッパリ(大体言葉が遠い)だったのだけれど、その偏見を打ち破ってくれたのは、米原万里の『魔女の1ダース』第10章「遠いほど近くなる」に出てくるオペラツアーの話だった。ロシアへのオペラ・バレーのツアーで自称「ミミズの養殖業」N氏はそれまでオペラは全く知らなかったのだが、初めて聴いて感きわまった声で「ああ、あのおなごの声のちれーいなこと、ちれーいなこと。オペラってええもんだなあ」と云い、同行のオペラ通の人達がN氏に影響されていく様子が描かれている。生の人間の声がそんなに凄いものか、と印象に強く残った。

生で聴く機会があったら出掛けてみたいものだ。