石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

Gallery島田

京都のMさんから,神戸で「△と,」(さんかくとてん)というタイトルの小さな展覧会がある,という情報を聞いたので,今日,大学図書館の帰りに寄ってみた.普段は行かない三宮から上がったハンター坂のギャラリー島田という会場.

展覧会の案内(作品も見れます)⇒ http://gallery-shimada.com/?p=5304

3人の作家の作品をつなげて「てん」なんだそうで,多分私には判らないかと思いながら入ってみた.3つの会場(部屋)でそれぞれの作家の作品が10点ばかりづつ展示されていた.中辻悦子・元永紅子・川嶋守彦の三人.

最初に見たのは中辻悦子さんの部屋で,人間の足とか輪郭が色々な向き,色で配置されていて,少し謎解きみたいで面白かった.二つ目は陰のついたオブジェが連なったもので元永さんのもの.三つ目は川嶋さんの作品で素材に単色で刷毛でさっと描いたもの,でこれらは今一つ良く判らなかった.川嶋さんがおられて先客に説明しておられるのを聞いたりしたのだが.川嶋さんに伺うと,ご三方は家族とのこと.中辻さんの夫は亡くなられた画家の元永定正さん.娘さんが紅子さんで,そのパートナーが川嶋さん,とのこと.

一辺30㎝位の正三角形を折ったパンフレットが置いてあったので,貰って帰ったら,息子が組み立てて正四面体にしてくれた.裏面にもいろいろ情報が書かれている. (夜寝ていて,正四面体にすると,三角が三つ合わさって一点を作るので,「△と,」というタイトルになったらしいことに気付いた)
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ということで,展覧会自体はふーん,という感想だったのだが,帰る途中で検索してみると,Gallery島田というのは元々海文堂書店をされていた島田誠前社長が始められたものだと知った.海文堂書店というのは元町通りにあった海の本の専門店で2013年に100周年を前に閉店された.すごく特徴のある本屋で,あの付近に行くことがあったら立ち寄っていたので閉店は残念だったのだが,その志の一部がGallery島田と云う形で残っていることを知ることができて良かった.