石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

「西郷どん」セミナー&トークショー

高校の級友のMNさんから,表記の講演会参加の抽選に当たったと誘われていた.大河ドラマは最近は見ていなかったけれど6月中旬のソナエ博が地震で流れたこともあってお願いしていた.ただ,手帳に日曜の予定で書いていて,今朝待ち合わせの10時半過ぎに,あれでもとネットで調べると,今日土曜の催し.慌てて詫びの電話を入れて駆けつける.偶々昨晩垂水のアパートに泊まったのでバスで垂水にでてJRを使って12時半前に会場の大阪歴史博物館についた.結局2時間余り待たせてしまった.昼食を会場のレストランで摂りながら近況をおしゃべり.

講演会の前に少し時間があったので,特別展(今日が初日で人出が多かった)を20分でざっと見ることに.常設展(9-7階)の関係部分をMNさんが手際よく見せてくれた.特別展は7階.手紙とかゆっくり見ると面白そうな材料が多く展示されていた.Segodon(1827-1877)の生まれてすぐの頃の天保の飢饉,大塩平八郎の乱等の戯画資料も展示されており幕末の時代背景が示されていた.

博物館前の1階広場に14時集合.大勢が列を作っていた.250人が参加だが,抽選に応募した人数は7倍とのこと.はがき1枚で2人参加できるとのことで,私は労せず入場させてもらった.司会はフリーの中山奈奈恵さんで,最初の30分は大阪歴史博物館学芸員の豆谷浩之さんのセミナー,残り1時間は,島津久光役の青木崇高さん,チーフプロデユーサーの桜井賢さん,によるトークショー

豆谷さんのセミナーは映像で示しながら,ドラマのポイントになる情景の話を6つされた.・写真嫌いで残された絵のうちで一番良さそうなものの紹介・理由,・アイカナへの手紙(家族思い),・久光の大名行列のけ槍の先(生麦事件で写っている),・犬好きで欲しかった猟犬を入手するのに将軍からもらった刀の鍔を礼に渡した話,・亡くなる時の錦絵に赤い星が写っているがこれは火星.偶々今月30日が火星大接近,・反逆者からの名誉回復で顕彰碑が京都にも立派なものが建てられる予定だったものがだめになったこと(上野と鹿児島に建てられる)

後半に出てこられた,青木さん(利光役)は背が高く,低音の声が良く通るのが印象的.番組の映像のさわりを映しながら舞台裏等の話が出て盛り上がる.久光はSegodonとはあわなかったのだが,それだけ難しい役柄だったこと.慶喜に厳しく云われて腹立ちを抑える演技は迫力があった.Segodon役の鈴木と共に,薩摩の方言を学習し役に馴れてくるとそれなりに自分の表現を求めるようになる経緯.チーフ・プロデユーサーの桜井賢さんによると,実働3年,総勢1000人以上のチームで番組を作っていくために,全体の流れを作りながら個々のチームの把握も必要でとんでもなく大変そう.民放の番組だと3ヶ月ものを1クールとするそうだが,それを4クール連続でやっていく.最後に参加者の5名にプレゼントでお開き.

ともかく大河ドラマを作るのにとてつもないエネルギーが使われていて,また,それを見る視聴者も半端ない数が興味を持っているという,日頃全然知らない現実を目の当たりにすることができた.