石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

クリスマスコンサート

19-21日は米子である研究会に出席する予定だったのだが,Astrobiologyのタイトルなので自分の知識では理解がおぼつかないと思い,止めにして,時間があいたので,松方ホールで室内合奏を聞きに行った.本来は,年末の第九を何処かで聞きたいところだけれど,たまたま目に入ったので行ってみた.

サンクトペテルブルグ室内合奏団,ということで,ヴァイオリン9,ビオラ3,チェロ3,コントラバス1,ハープ1,の構成で,あと歌曲では2人のソプラノ歌手が登場した.会場は700人位が入るが,7-8割の入り.

プログラムは,この季節のポピュラーな曲が中心で,1曲3-8分.前半は,ヘンデルHWV323第一楽章,パッヘルベル「3声のカノンとジーグ」,ヘンデル「私を泣かせてください」,バッハG線上のアリアコレルリ6-8パストラーレ,バッハ・グノーアヴェマリア,マスネ タイスの瞑想曲,カッチーニ アヴェマリア,ヴィヴァルデイ 四季冬.

後半は,バッハ V協奏曲2番第一楽章,ボッケリーニ メヌエットフォーレ レクイエムより,ボロデイン 夜想曲サンサーンス 動物の謝肉祭,白鳥,マスカーニ カヴァレリアルステイカーナ間奏曲,シューベルト アヴェマリアモーツアルト ハレルヤ「踊れ,喜べ,汝幸いなる魂よ」,アンコール

アヴェマリアは3人の作曲家のものが揃っていて,前半では,カッチーニアヴェマリアというのが一番印象的だった.歌手はVera Chekanovaというデヴューして10年余りのソプラノで声に迫力があった.後半の演奏では,ボロデインの夜想曲で,ハープとチェロが合奏したのがとても良かった.多くの曲では,コンサートマスターのIlya Ioffのヴァイオリンがリードして上手ではあるが,こなれ過ぎの印象.

この公演は日本滞在19日で19回の12番目,ということで,いかにも興行と云う感じも否めないけれど,演奏自体はとても良かった.