石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

市立図書館の図書の選定基準?

割と良くKobe市立図書館を利用している.予約して借りるのと,書棚を探して借りるのと,特に返却棚を見て借りるのと,3つの借用モードが同じ程度.最近は予約して借りることが多いが,新刊書等で市立図書館にない図書は,購入申し込みをして借りたことも何度かあった(断られた記憶はない).

先々週,返却棚を見ていたら,「古事記 日本の原風景を求めて」梅原・上田他,とんぼの本,と,「小泉八雲 回想と研究」平川他,講談社学術文庫が面白そうだったので借りてみた.後者は小泉の妻の節子の回想記,前者は梅原と上田の座談等を見て楽しんだ.

少し検索して見ると,小泉八雲古事記についてもかなり研究しているようで,「古事記小泉八雲」池田・高橋著,かまくら春秋社(2013),という本が出ているのを知り,図書館で予約しようとしたら入っていない.仕方ないので21日(日)に購入申し込み手続きをして退出した.1時間位後になって携帯に電話があり,あの本は購入しないとのこと.理由を問うても判らない.今まで断られたことがなかったもので「まさか政治的な理由ではないでしょうね」と半分冗談で云ったりした.古事記小泉八雲も日本人にとっては一般的なもものだしその関係を書いてある本が何故市立図書館に入れないのか不思議だった.

今日,著者の池田雅之で検索してみると,ちょっと古いブログ等が出てきて,それには割と明快に現在の政権に対する批判が書かれている.まさかね,と思ったものの,他に購入請求に対して断られる理由があまりない(まあ,最近予算が厳しくなって,購入希望の半分以上は落されるようになっている可能性もあるけれど*)ので,本当にまさかね,が現実に起きているのかも知れないと思った.〇×会議?


*「古事記小泉八雲」に1章を書いておられる阿刀田高さんの最近の著作が市立図書館にどの程度入っているかを見てみると,11冊,1冊,9冊,6冊(いずれも2018年以降)なので,予算が足りないと云っても,2000円の本1冊を購入できないわけではなさそうだ.