石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

ガッテン!を珍しく見る

NHKの「ためしてガッテン」は初期の頃(1995~2000年頃?)は家族と良く見ていたが,その後割とつまらないのが多く,ずっとニュースの後この番組が始まったらテレビを消していた.今日も消そうかと思ったら,血圧の常識を破るとかいうもので,結局全部見てしまった.3つの話題にそれぞれ主人公が出てきていずれも,常識を破った人達.

最初は,虫さされ皮膚炎の夏秋優さん(兵庫県医大准教授).この方は自分で虫刺されを試して,それを写真に撮って本を出版され,全国9000人の皮膚科の医師から絶賛されているとのこと.個人差はありそうだが,いずれにしても刺されてからの経過が判るようになっており,皮膚炎を見る医師が原因を判定するのに重宝されている.場合によっては危険のある虫刺され,自分で試して,撮影して経過を記録し論文や本にする医師はなかなかいない.

血圧の先生は渡辺尚彦(よしひこ)さん(東京女子医科大教授).自分で24時間血圧計を31年9か月付け続けて毎時測定しているとのこと.昔,富士山に登る時に24時間血圧計(当時は重量が3㎏)を付けて登り,もう一日,一週間,と延ばして連続測定になったとのこと.冬に血圧が高い傾向があるとされているが必ずしもそうとは限らないとか,やはり実際に生活・活動と結びつけて把握するには本当は連続測定が必要なのだろう.巻いたタオルを1分握るのを数回毎日やると良いとのこと.実は当方,10日程前に血圧計(腕巻式)を購入して1日数回測っているのだが,高い時は160-95,低い時は130-85位で一日の中でも変化があり,低い時に150-90を越えるようだったら病院行こうかと思っていたが,迷う処.

3人目はリハビリの理学療法士の吉尾雅春さん.常識を破ったのは,リハビリをするのに悪い方の手足ではなく,良い方の手足の動きを良くすることから始めると意外と良い結果が得られる.脳の神経は左右が体の神経と逆になっているが,順の神経もあるのでそれが影響している可能性を云っておられた.また従来脳のCTは医師だけが見ていたが,理学療法士も見るようにして今ではカリキュラムに入ったとのこと.

それぞれの分野でクソリアリズムを継続することにより新しい展開を生んだ話.面白かった.