石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

「トゥープゥートゥのすむエリー星」: モギケンはバランスだ!?

表題の本を本屋で見つけ入手、30分余りで読んだ。茂木健一郎24歳の時の子供向けSF作品で、2000年後の地球(人工物で構成され、地面は殆どなくなっている)から銀河系中心の惑星エリー星(ジャングルがある!)へ主人公のマサオとノリコ達が出かけ、人類に似た宇宙生物トゥープゥートゥに出会う物語。よく考えて作られていて、音色やワクワク感があって楽しめる。気がついたのは、地球のビルが2000階であったり、2000年後であったり、200人の昼食会など、著者が多い数を表わす時に2*10^nで表示すること。10^nでは概数過ぎるし、と言って3000だと「白髪三千丈」だし、でこうなったのかな。著者は物理と法学の学部をとっていたり、いろいろバランスが良い。もちろん、突っ込みも凄いので多次元なのだろうが、ともかく、まずバランスを取る感覚が強いような印象を持った。