石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

dead wood

Dead woodという言葉は1986年に「アメリカでも一流校は狭き門―サイエンティストのみたアメリカの大学」(A.T.Tu著)で初めて見た。大学で歳とって研究しなくなった教員のことを言うそうで、きついなと思ったが、自分がその年にさしかかってみると、いろいろな理由(体力、気力、環境)で時間を集中して仕事に割けなくなって必然でもある。気力がなくなるのは避けたいところだが、体力の衰えはいかんともしがたい。見掛け上論文が出ても中味は学生や共同研究者が大半をやったものだったり、第一線のテーマとはかけ離れた古い内容の仕事だったりして真にActiveであるのは容易ではない(困難)。歳をとると個人差が際立ってくる。無理をせずに素直に過ごすのも一つの行き方ではあるが。