石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

Robert's rules of order

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あるプロジェクトの委員を3年引き受けて勉強になったことの一つは、Robert's rules of orderというルール本の存在を知ったことだ。プロジェクトは日米欧で進められるもので、委員は18人で、他に関連委員会のリエゾンやプロジェクトマネジメントの人達20名余りの計40名程度の構成で半年毎に3-4日行われる。毎回、最初にChair(議長)がこの会議を進めるにあたってRobert's rules of orderに従って行う旨を述べ、初めての参加の委員もいるために、簡単にその主旨を説明する。別にどうということのない常識的な会議の進行のルールなのだが、Fairに議論を進める手順が纏められている。米国の議会の進行を行うためのルールを纏めた本で、本物は最初Henry Martyn Robert(1937-1923)により1876年に作られ後に改訂されたもので100年以上の歴史があり分厚いものだ。いずれにしても、この委員会の進行はなかなか議論の仕方、司会の仕方、等々勉強になった。

 自分は所属に戻って会議の議長をする必要があったので、「Robert's rule of order newly revised in brief」という文庫本程度(100頁余り)の要約本(6.95US$)を購入して会議前に一通り読んで司会したらバッチしうまく進行できた。もっともその後はあまり適任でなく、馬脚を顕すことが多かったが、今回はという会議前には復習してなんとか乗り切った記憶がある。

もっとも、これは当方のような戦後民主主義に育ったものにとっては意味があるが、最近の周囲で見られるような差別化が当たり前の世の中?でははやらない遺物なのかも知れない。