石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

国立国際美術館と大阪市科学館プラネタリウム

先日ボストン美術館展に行った時に、MNさんから国立国際美術館は地下にあって津波が来たらどうするんだろう、と云われ、ちょうど「美の響演-関西コレクションズ」というのをやっているというので行ってみた。
 
大阪市立近代美術館建設準備室、京都国立近代美術館滋賀県立近代美術館兵庫県立美術館和歌山県立近代美術館から近代美術の代表作約80点を集めて展示したもの。
 
梅田から地下を歩いて行くと、丁度昼だったのでサラリーマンが昼食に出ていて混雑していた。地上に出てみると確かに国立国際美術館は風変わりな金属のオブジェだけが目立つものの一見、美術館には思えない。スイスの建築家による平和の象徴のオブジェとのこと。
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会場は地下3階
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今回も音声ガイドを使ってみた。これで3回目だが、今回は神戸大准教授の方の解説とのこと.少しピントこない専門的な解説が多かった。最初に使った中国王朝の至宝展は来歴等の説明を聞いて有用だったが、前回のボストン美術館展はありきたり過ぎる解説、今回は専門的すぎという印象。テーマによって借りるようにした方が良さそうだ。
 
いずれも20世紀の作品、絵画、彫刻、等々、5章の分けて展示されていた。
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第1章は20世紀美術の幕開け。ピカソの初期の作品「道化役者と子供」はいわゆるピカソのイメージと異なるがしっかり描かれている。ジョルジュ・モランデイの静物画は地味だが落ち着いた雰囲気で印象的だった。
 
第2章は彫刻の変貌とオブジェの誕生。コンスタンテイン・プランクーシ「空間の鳥」、解説によるとロダンに弟子になって欲しいと云われ、「大樹のそばには樹は育たない」と言って断ったとのこと。ジャコメッテイの彫刻は、ブロンズの絞った形で印象的。
 
第3章はヨーロッパの戦後美術、第4章は戦後アメリカ美術の展開、第5章は多様化する現代美術。
 
作家の説明に生年が記載されていて、つい寿命を計算してしまう。今回の作家は特に長寿というわけではなく、70-80あたりが多かった。
 
隣の大阪市科学館の喫茶室でジュースを飲んで一休みして、14時からのプラネタリウム。フランス製の椅子で寝心地が良い。300席。約40分余り、太陽系の旅をさせてもらった。映像を見ていると自分達が動いているような錯覚になるのはプラネタリウムの楽しい処。(当方は以前明石天文科学館で見て今回が2回目)。
 
せっかく出掛けたのでおいしいもの、と言いながら梅田の地下でたこ焼きを探したのだが見つからず、結局お好み焼。大阪風はめったに食べないのだが、結構おいしかった。
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