石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

千ヶ峰

久しぶりに近くの山へ出掛けようということで、千ヶ峰(1005.2m)へ。

7:35家出発ー9:05三谷登山口9:15ー9:27雄滝・雌滝ー10:03岩座神分岐10:10ー10:33千ヶ峰山頂11:3612:12岩座神分岐ー12:47千本杉ー13:10岩座神ー13:42三谷登山口駐車場15:40ー17:15自宅

雪もなく、雨も久しく無いようで、道が乾いていて歩き易かった。

三谷からの登山道のある沢は、閃緑岩が連続露頭をなしている。シームレス地質図では流紋岩が分布することになっている.シームレス地質図では南側に2×1km程度の小規模な岩体が描かれているが何故分布位置がずれている?のかは不明.

登山道はひたすら登る道で思ったより早く登れた。山頂には20人程度。山頂の二等三角点は大きな仏教の塔の傍にあってかわいそう。湯を沸かして,かなり昔に購入した(賞味期限は2014年)登山用の牛飯とカレーうどんを食する。薄曇りの天気で気温は2-3度程度だが風がほとんど無かったのでそう寒くはなかった。

下山は途中から岩座神方面に下りる。今回はハンマーを持って行き、観察しながら降りたので少し時間が多めにかかった。

実は岩座神(いさりがみ)という地名がちょっと気になったのだが、棚田百選は今はかなり畑になっている。杉林が綺麗だ。千本杉など、岩座神の七不思議も3つ見れた。鹿が多いようで道沿いにフェンスが張られている。夏にはヒルも出るようだ。コテージ群があったが余り利用されていないようだった。

駐車場に着いてホッとしてトランクに荷物を入れてつい閉めたが、車のキーを閉じ込めてしまう。保険会社に連絡したら、1.5時間位してレスキュー車に来てもらう。素朴な方法で開錠。年間一回までは無料で助かったが、頭がボケて迷惑を掛けてしまい、無駄な時間を過ごすことになった。待ち時間に沢の閃緑岩を見て廻った。結構、暗色包有物が多く見られる。

写真を少々.三谷登山口(右に入る)
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雌滝
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急坂をひたすら登る
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ロープが張ってあるが,地面が乾いていると不要.
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岩座神(いさりがみ)道と合わさった後は少しなだらか.
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山頂
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山頂に仏教関係の塔が立っていて,三角点はその横に.
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神河町へも登山道が2本
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岩座神ルートは杉林の中を通る.
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岩座神七不思議の一つ,千本杉
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岩座神七不思議の一つ,仁王門のしきみ.
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岩座神の棚田の大半は畑になっていました.
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登山口に戻って,三谷渓谷は閃緑岩の連続露頭.
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新鮮な閃緑岩
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楕円形の暗色包有物も.
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PS  松本清張の作品に『神の里事件』(1971年)というのがあって,この千ヶ峰付近が出てくる.東側の麓に宗教団体の本山があり,そこで起こった殺人事件を扱った短編.千ヶ峰の南の尾根の西斜面に遺体の一つが見つかるのだが,現場からどうやって運べたのかちょっと不思議な感じもした.清帳は「Dの複合」を書いた時(1960年代半ば),西脇市付近を取材して見ているとのこと.「播磨国風土記」もからんだ古代史が出てくる.