石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

概算要求見直しの影響

先程,事務局からメールで「概算要求見直しで,科研費の新学術領域(課題提案)と若手Sの公募停止」のお知らせがありました.前に「ぬか喜び」の記事で,全体が80件だと無理だと思ったのですが,ひょっとして政権が変わったので科学技術へ増額があって,件数が増えるのではという淡い期待を抱きながら申請調書を作成していたところでした.これで来年度申請できる項目は殆どなくなりました(C継続との併願).

今週のNatureの記事を見ると,今年1月に発足した米国のObama政権は2009・2010年度の2年間で20billion dollar(2兆円)の科学技術振興特別予算を組んで,その後のHard landingの問題が議論されていました.つまり増額は良いが,その後急に予算が減額されると全体としてはまずいことが起こるという話です.それを読みながら,日本も政権交代で科学技術予算は増額されるだろうと楽観していたらこの有様,嗚呼…

民主党マニフェストを見ると確かに科学技術振興は少し触れてはいるものの意外とおざなりな感じで扱われている印象でした.公約を果たしたいので概算要求をどんどん削る必要があるのでしょうが,理系出身者が多い割にがっかりな施策でした.今日は学生実習で疲れたので帰って寝ます.