石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

来年度文科省予算(案)斜め読み

新聞で扱われているように、来年度予算(案)主要事項が出ており、文科省のものをざっと眺めてみた。

全般にまずまず、科学関係へ厳しいながらも科研費が30%以上増額になったのは特筆ものだし、一頃心配された、国立大学法人の運営交付金も-0.5%で従来より良くなっている。

ノーベル化学賞の鈴木さんや根岸さんが科学立国を主張したのも影響があったのだろう。

大型研究費は事業仕訳でかなりやり玉にあげられたが、かなり厳しい部分もあるようだ。深海掘削(9,941百万円)はかろうじて事業を継続できるようだが、この額だとかなり厳しいのではないだろうか。本来の目的の一つであるモホールまでやるには、当面の南海トラフ掘削を成功させ技術開発を行う必要がある。

一番最後の部分で地震等の防災関係のことが書いてあり、特に、地震・火山等の自然災害発生メカニズムの解明に向けた研究(3,264百万円)「自然災害の発生予測技術を開発するため、その発生メカニズムの解明に向けた研究を実施。平成23年度は特に国内の火山観測研究体制を強化するため、火山観測データ流通や火山観測施設の強化を行う。」というのは関係者にとっては歓迎だろうがなかなか大変そうだ。