石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

教員、学生のなれの果て

「先生、生徒のなれの果て」というのがあったと思うが、だいたい学生時代、指導教員にやられたように学生と付き合っていることに気付くことが多い。当方の場合、教員(当時は教官)は自分の仕事は自分でやって単独で発表するのが普通で、学生への指導はゼミでのコメントと修士論文の原稿を見てもらう位だった。もちろん学生の仕事は学生単独が基本で、指導教員は共著に入る場合は少なかった。今は、それだけでは食えないので共同研究として実験等あれこれ付き合うこともあるが、でも基本的にはゼミでのコメントが中心になっている。やられたようにやっている。化学や生物などでは研究室で複数の教員が共同研究で学生を入れて共著論文を数多く出すケースもあるようだが、一人ひとり独立して進めているところもある。大きな共同研究をやっているところでは学生もその中に入ってやるのだろうか。100名以上の著者の論文を見ると世の中が変わった(そうしないとできない研究が最先端の大きな部分として存在する)ことを感じる。地球惑星科学では惑星探査や深海掘削、地震予知などは数100億単位の大きなプロジェクトだが、それを行う体制作りはとてもたいへんなのなろう。JAMSTECの研究所などは若手スタッフをどんどん集めて広く深海掘削への対応ができるようになりつつあるのだろうように見える。