石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

h-index

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Web of Scienceでクリック一つでCitation reportを作成できるが、その最後にh-indexというのが出てくる。これはある研究者の論文でh回以上引用されたものがh本あったというもので、Wikipediaによると、JE,Hirsch(2005ProNAS)によって提案されたもので、研究論文の質量のバランスを見る指標のようである。つまり引用度1回の論文100本、引用度10回の論文10本、引用度100回の論文1本だと、いづれも総引用数は100だが、h-indexは1,10,1となる。上の図は日本の地球惑星科学者のH-indexと総引用数の関係を示したもので、同じ総引用数でもh-indexにはバラつきが結構ある。Wikipediaによると2005年時点のNobel物理学賞受賞者のh-indexの平均は41とあり、最高?はS.H.Snyder(生命科学)の191だそうな。信じられない値を出す研究者がいるものである。ただ、論文の中には100名以上の著者の論文もあり、そのようなものはしばしば凄い引用度になるので'異常な'値は中身を見てみないと判らない。そういう意味では昔のCIのように第一著者だけ出てくる引用度の方が実力を見ているように思うが、これはひがみか。