石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

老害

自分ではまだ元気なつもりでも、50、60を過ぎて活動度が段階的にひどく落ちてきたことは認めざるを得ない。昔、自分が若い時分、大学の先生方を身近に見ていて、50過ぎて活動が落ちる先生もおられれば、70を過ぎても現役でやっておられる先生も居られた。Kana大にKotake先生という化学の教授がおられたが、その御尊父の小竹無二雄先生という方(日本化学会会長をされ、当時70を超えていた)が、エッセイで最期まで実験台に立つと書いておられたのは印象的であった。有能な人は最後まで頑張って周りに有意義な影響を与えるらしいが、自分の場合はどうも周囲に顰蹙を買っているらしい。若い人の実験の邪魔になっていたり、予算を食ったりしている。なかなかこのようなことは直接には云ってもらえないし、年齢が離れていることもあって、ゼミの中でKY状態になったり、飲み会でちょっとずつ気づくのを拾って、自分の状態を判断するしかない。こうなったら隠居するしかないですね。