石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

科学の景色

有馬朗人さんが、超一流でなければ科学者は社会一般について口をはさむべきでない、ということを書いておられるのを成程と思ったことがある。科学の山の低い頂や麓から見る景色と、高い山頂に立って見る景色では全然違うだろうと思うし、身近にもレベルが高い科学者を見るとおのずと身を引く感じになる。集中力なのか、論理の筋の強さなのか判らないが、議論をするとその人のレベルのようなものを何となく感じることができる。これは論文数とか引用度とかいったものとは別次元の尺度である。とか言いながら、低レベルの視点でブログを書いている当方は、有馬流に言えば、一般教員は事実だけを紹介すれば良いので、そのように努めているのだが、最近は余裕がないのとタネ不足気味である。