石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

横尾忠則現代美術館+ミニコンサート

先日のマウリッツハイス美術館展で刺激をうけて,少し検索したら昔の兵庫県立美術館が移転した跡が11月から横尾忠則現代美術館になっていて,今日14時からヴァイオリンのミニコンサートもある,とのことで出掛けてみた.
 
JR灘駅から歩いて5分余り,久しぶりの建物.というのも,西区から大学へ車で週2回位は通っていた時この建物の横を通っていた.建物の西側が改装されて「Y+T MOCA」(Yokoo Tadanori Museum of Contemporary Art)となっている.今回の展覧会のタイトルは,「開館記念展Ⅰ横尾忠則展 反反復復反復2012.11.3-2013.2.17」というものだ.
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作品は2F, 3Fに展示されていて,まず2F.
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最初のあたりにこのような絵画があって,読み解くのにしばらく佇む.もちろん判りはしないのだが,いろいろ考える仕掛けを作ってあって面白い.タイトルは'Conceived concept'.
 
今回の主題「反反復復反復」にあるように,横尾は同じ題材を何回も変化をつけながら描いている.その代表の一つが「Y字路」
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ほぼ同じ構図で色合いや部分的は違いをつけて数十枚描いている.「Y字路」は一冊の本になっている.
3Fもそのような作品の集積だった.
 
4Fにアーカイブ室があるというので上がってみたら,PCでいろいろな作品をモニターで見る事ができるようになっていた.
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4Fから外を見ると,向いの王子動物園や六甲山の眺めが良い.
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1Fには横尾の作品の売店があり,かなり多量の著作が販売されている.
 
14時前から1Fのオープンスタジオの椅子席(100位)は埋まっていたがうまく座ることができた.
コンサートは北浦洋子(V)+竹内素子(P)で,チャイコフスキークライスラーポンセ貴志康一サラサーテの作品.貴志康一の「竹取物語」は湯川秀樹ノーベル賞授賞式で演奏されたそうだ.最後にアンコールで「この道」を皆で歌いましょうとのことで歌ったのだが,「いつか来た道・・・」で展覧会の「反反復復反復」と符合していた.