石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

特別展「中国王朝の至宝」なかなか凄い

大阪に居る高校の同級生MNさんから切符が余っているからと声を掛けてもらって,神戸市立博物館で4月7日まで開かれている「中国王朝の至宝」展を見てきた.
 
あまりこの分野はこれまで知らなかったけれど,先月京都市考古資料館を見てきていたので,今回の催しの凄さを少し理解することができた.
 
中国全土から26博物館,研究所からえりすぐりの168点が展示され,その大半は中国一級文物(国宝相当)ということで,実際見ていてもレベルの高いものばかりという感じがした.
 
パンフレットの表裏にはその代表的な展示物が掲載されている.
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兵馬俑は実物を見るのは初めてだったが,予想よりも少し小さい感じがした.MNさんは以前出張で数千の兵馬俑が並ぶ現地を訪れたことがあるとのことで,会場のビデオで見ても一人一人の顔の表情が豊かで凄いものだ.パンフレットの表中央に印刷されている阿育王塔は高さ1m余りあり金銀メノウ等で装飾され絢爛たるものだった.
 
時代としては紀元前13-11世紀の殷・夏から13世紀の南宋までのものだが,日本がまだ歴史の記録のない紀元前からあのように精緻な文物が作られていた中国の歴史に感心するばかり.
 
途中で館内の喫茶室で昼食したが,入ってから出るまで2時間半,たっぷり見学することができた.期間の末日に近いせいか結構大勢観客が来ていた.