石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

神戸市立図書館の利用

図書館は定常的に利用しているが,借りた本で読み通すのは2割程度.今持っている4冊はざっと眺めて結局読み通したものなくて今日返却の予定.

旦部幸博『コーヒーの科学ー「おいしさ」はどこで生まれるのか』 講談社ブルーバックス,2016年2月刊,神戸市立図書館では人気で,予約で3か月待った.現在も,23人待ち.神戸市立図書館全体で11館あって4冊しか入っていない.最初の部分を読むだけでも,コーヒーの薀蓄がたっぷりで,読むなら自分で買ってゆっくり読みたい,ということで,待っている人もいるから返却.豆の構造や,味の分子成分の説明,焙煎や抽出の科学,などなど,パラパラ読むだけで自分でやりたくなる.

日本生態学会東北地区会編『生態学が語る東日本大震災ー自然界に何が起きたのか』2016年3月刊.東北大震災で海岸地域の生態系がどのように変化したかを様々な動植物の種数の変化等を調査した結果.津波の浸水深が10m以上だと種数が50%以下になっているが,5mだとそれほど変化しないかむしろ増えている.やはり海岸域の生態が中心だが,海岸域は地域によっては1m近く沈降して徐々に元へ戻りつつあるような測地学の結果は関係ないものか,と思ったりした.

山折哲雄・黒田仁朗『山折哲雄の新・四国遍路』PHP新書,2014年7月刊.四国遍路に行くわけではないのに,何故か遍路ものはつい読みたくなる.ただ,この本は宗教学者の山折さんに松山在住のフリーライター黒田さんが働きかけて,車で関連の土地を訪ねるというもの.それなりに歴史上興味が持たれる地域を訪問しているが,四国遍路自体は私は歩きが本質だと思っているのでかなり違和感があり,途中で放り出した.

川口葉子『京都・大阪・神戸の喫茶店実業之日本社,2015年2月刊.新聞で著者の紹介があって,一人でこつこつ本を書いておられるというので,検索で見つけたこの本を借りた.手作り感満載で,写真と文章のバランスが良く,喫茶店の雰囲気が良く出ている.ただ,どうしても古い喫茶店が多く,神戸の記事(17店)でも行ってみたいと思ったのは1,2軒.いつもは新しいチェーン店を利用するのだが,たまには古い喫茶店も良いか.

今日は返却と同時に,新しい図書の注文もする予定.