石のひとりごと

停年退職してもう12年,頭が白くなりました.

2008-01-01から1年間の記事一覧

老害

自分ではまだ元気なつもりでも、50、60を過ぎて活動度が段階的にひどく落ちてきたことは認めざるを得ない。昔、自分が若い時分、大学の先生方を身近に見ていて、50過ぎて活動が落ちる先生もおられれば、70を過ぎても現役でやっておられる先生も居られた。Kan…

ナンプレ

ナンプレ(Number place)に数独とは異質なものを感じたということを以前に書いた。その後、ナンプレを時々やって、一応超難問もできるようになったが、そうしてみるとナンプレと数独の難しい奴の違いは判らなくなってしまった。ともかく粘って考えればなんと…

歌詞派vs旋律派

当方は歌の歌詞がなかなか覚えれない。しかし旋律はかなり長いものでも結構正確にすぐ覚えれる。というと、息子は歌詞がつかない歌はアリエナイそうで、歌詞優先である。身近な人間を見ているとどうもこの区分はハッキリしていて歌詞優先の歌詞派と、旋律優…

「氷山の一角」は本当か?

20年余り前の岩波科学にRJ.Geller氏が「氷山の一角」という文書を出されて、研究の進歩の大半を担うのは研究者氷山の海面上に出た1割の人達であり、それらの研究環境を良くする必要を説いていた。この文章は院生にも有用な内容を含むので学生に読ませて感想…

h-index

Web of Scienceではクリック一つでCitation reportを作成できるが、その最後にh-indexというのが出てくる。これはある研究者の論文でh回以上引用されたものがh本あったというもので、Wikipediaによると、JE,Hirsch(2005ProNAS)によって提案されたもので、研…

h-index

Web of Scienceではクリック一つでCitation reportを作成できるが、その最後にh-indexというのが出てくる。これはある研究者の論文でh回以上引用されたものがh本あったというもので、Wikipediaによると、JE,Hirsch(2005ProNAS)によって提案されたもので、研…

h-index

Web of Scienceではクリック一つでCitation reportを作成できるが、その最後にh-indexというのが出てくる。これはある研究者の論文でh回以上引用されたものがh本あったというもので、Wikipediaによると、JE,Hirsch(2005ProNAS)によって提案されたもので、研…

h-index

Web of Scienceでクリック一つでCitation reportを作成できるが、その最後にh-indexというのが出てくる。これはある研究者の論文でh回以上引用されたものがh本あったというもので、Wikipediaによると、JE,Hirsch(2005ProNAS)によって提案されたもので、研究…

銅鉄主義

近くで実験をしている修士2年のN君に「銅鉄主義って知ってる?」と聞いたら知らないそうな。それほど一般的でないのだろうか。当方も学生の頃に悪い意味でこの言葉を知った。銅である測定を行って論文を書いたら、次に鉄で実験してその結果を論文に纏め、あ…

先なるものは後へ

時間が経ってみると、大学にへばりついて30数年やっていて、ずっと「先なるものは後へ、後なるものは先へ」だったような気がする。まあ、それだけ周囲に人材がいて、その後育ったということで、当方は学会ではその恩恵を多く受けた。ただ、ここの所、分野と…

経験にもとづく確信

昨日のNHK'プロフェッショナル'のTamura Keiko氏は感服であった。末期ガン医療のプロ看護師で、最後にプロフェッショナルとは?に答えて、経験にもとづく確信、のようなことを云われたが、当たり前のことではあるが、時間の積分を感じさせてくれた。いろいろ…

G-COE

G-COEの本年度結果が発表になった。学術振興会のHPで見ると、医学、数物、工学、社会科学、学際の5分野で65拠点が選ばれている。東大が9拠点、東北7拠点、京都6、阪大・慶応4、北大・東工大・名古屋・早稲田3、千葉・一ツ橋・神戸・九大2。昨年度を合わせて…

国立大学法人の個性化:格差の拡大

新聞で紹介されていた、天野郁夫著「国立大学・法人化の行方」東信堂を眺めてみた。当方、地方大学を転々としてきて、同じ国立大学間でも格差が多く、また大学内、学部内での格差を感じてきたが、その歴史的な背景や政府の施策等についてわかりやすく解説さ…

「トゥープゥートゥのすむエリー星」: モギケンはバランスだ!?

表題の本を本屋で見つけ入手、30分余りで読んだ。茂木健一郎24歳の時の子供向けSF作品で、2000年後の地球(人工物で構成され、地面は殆どなくなっている)から銀河系中心の惑星エリー星(ジャングルがある!)へ主人公のマサオとノリコ達が出かけ、人類に似…

頭が働かないとき

年のせいか、梅雨のせいか、頭がぜんぜん働かない時もある。そんな時は悪あがきをやめて体を動かすに限る。大体、自分は横着で体が動かないのだが、体を動かしていると、だんだん頭もそれにつれて動くようになる(と信じてやってる)。幾つか室内実験で定番…

原油価格高騰の実験

第三次石油危機とか言われて、ここんところ原油価格が数年前の3倍近くになっている。末端のガソリン価格も2倍に近づきつつある。でも世界の人口が66.8億人で毎年1.2%で増加し、それぞれの消費エネルギーが増加している中で、地球の資源量が限られているのだ…

論文の寿命

部屋を少し片付けていたら、Isamu Hirotaの表題の文章(自然、1984年5月号)のコピーが出てきた。論文を引用の性格で5種に分類している。A)時流型、B)集成型、C)先駆型、D)温故知新型、E)大原理型、とのことで、Aは新しいものが多く、B,Cはそれに次ぎ、D、E…

数独とナンプレ

数年前からニコリの数独は飛行機の雑誌や新聞のをやって、そう難しくないしできれば一応爽快感があって気に入ったゲームだ。最近、たまたま本屋で川崎Mitsunori氏のナンプレの本を買ってやってみたら、最初の入門の問題で手こずり、できてもあまり爽快感が得…

プロフェッショナル×爆問学問

同じ火曜に茂木健一郎の「プロフェッショナル仕事の流儀」と、爆笑問題の「ニッポンの教養」が並んでいる。前者は視点がプロで後者はアマがそれぞれの道の達人と会話してそれぞれの奥義を紹介することになっているが、対照的なのが面白い。前者は達人がやっ…

篤姫

以前はNHKの大河ドラマは親が見ていても全然関心がなかったのが、最近は日曜夜はカミさんといっしょに見ている。山内一豊の妻あたりからで、山本勘助、で今の篤姫。薩摩藩の家来の娘が将軍の御台所になっていく過程は面白い。宮崎あおいがはまり役。若い…

OL進化論

たまたま本屋で見つけた秋月りすの「OL進化論」にはまっている。4コマ漫画は、新聞で沢山見てきたが、この漫画の質は高いと思う。外れが殆どない。また、英訳版は、内容で楽しんで、さらに外人の表現がなかなか穿っていて、二重に楽しめる。

凡フライ

研究者は年齢に関係なくオリジナルな仕事をできるという考え方もあるが、一方で若いフレクシブルな頭でこそよい発想ができるというのもある程度本当だろう。若いうちは軽くバットに当たっただけで2塁打、3塁打になっていたのが、歳をとると、真っ芯に当たっ…

爆笑問題×山極寿一

昨日の爆笑問題×山極寿一は全体の流れがスムーズでほのぼのとした印象だった。山極さんは、ゴリラ研究の一人者で理系ではあるが、きわめて人間臭いので、太田・田中とも同類意識があるような感じで違和感が全然なかった。物理の人達と相対す時とは正反対。山…

国立大の学生数と教員数の比

先日書いた、国立大学の学生数と教員数について、学部学生数は朝日新聞の大学ランキング、教員数(付属研究所等を含む)は各大学のHPで調べた結果が上の図。旧制帝大+東工大は新制よりも教員数の割合が2倍近いが、旧制の中でも、東大、京大、阪大、東北大が…

教養的教育

昨日の朝刊に阪大総長の鷲田さんが、大学院にも教養的教育を担当する部署を設けたことが書かれていた。要するに、専門だけで勉強・研究を行うだけだと伸び幅が少なく、自分の研究の位置づけが不十分になる、ということかと思う。以前、約10年間所謂一般教育…

大学院大学の分類

以前の大学で将来計画関係の委員会に出て居た時、全国の大学の学生数、教員数、予算、面積等が載った資料があったので、それらの関係をプロットしてみて、旧制帝大と新制大学で、学生数/教員数比が1:2になっていることに驚いた。さらに新制大学でも都市近郊…

迫力

今日の夕刊に、iPS細胞の山中教授が、まだ芽が出る前の5年前に、研究費を獲得するために岸本忠三阪大学長の面接を受け、「お前の研究の売りは何か?」と問われて、「体力には自信があります」と答えたことが書かれていた。岸本さんはそんな万能細胞はできな…

爆笑問題×橋本省二

昨日の爆笑問題×橋本省二はどうもかみあっていなかった。橋本氏は素粒子研究者でKEKに所属しておられる方で重さの起源に関連した仕事もしているようだが、その方面の素養は一般の人間にはなかなか理解できない。さすがの大田光もお手上げのような印象。先日…

Web of Science

Web of Science(Knowledge)を使って半年余り、日本のEarthscientistsのデータをその時々で少し記録していたのが、150余りになったのでプロットしてみた。対数プロットにすると論文数も引用数も正規分布に近くなる。もちろん、基のデータ自体かなりバイアスが…

魑魅魍魎度

居場所をよく変えると、その場所場所で常識になっていることが奇異に思えることがしばしばある。で、ある時、これって変じゃないかと思い、「魑魅魍魎度」を定義しようと思った。で、思いついたのは、魑魅魍魎度≡[(やること)-(云うこと)]/[2*(やること)]とい…